競馬を楽しむ方法はたくさんありますが、馬券を買うからにはやっぱり勝ちたい!
そもそもお金儲けを期待して馬券を買っている人の方が圧倒的に多いと思っているのですが、
「勝ち・負け」=「当たり・はずれ」と判断してしまっている人もいるみたいです。
せっかく予想が当たっていても、儲かっていない事は意外とよくあります。(トリガミとか呼びますね)
ここでは「勝ち」=「儲かる」(収支がプラス)と明確に定義して「儲かる」ためには何を重視していくべきかを考えていきます。
基本単語:単語解説
勝率:1着になった割合
例1)ソダシは9戦して1着6回なので勝率は66%。
例2)中山競馬場 芝1600mの馬番2番は、過去3年間で190回発走して1着23回なので勝率は12%。
文字通り勝った割合(1着)なので、馬の強さを判断する指標として使われる。

しかし10回連続2着の馬(勝率0%)がいた時にこの馬が重要でないと言えるのでしょうか?
勝率が高い馬券だけを買い続ければ儲かるのでしょうか?
単勝回収率:単勝(1着)による配当金で回収できた割合
例1)ソダシの単勝回収率は274%です。:(単勝配当金の合計;2,470円)÷(9回x100円)
例2)中山競馬場 芝1600mの馬番2番の過去3年間での単勝回収率は167%です。
毎回100円を投じたとしていくらになって戻ってくるのかを表しているので、本来であれば%表示であるべきところを円で表示される場合もある(その場合は単勝回収値という表現が多いが同義である)。
上記例1)の場合では9回ともソダシの単勝に100円を投じた場合、合計で900円投じたことになる。
一方回収金額は、新馬戦から桜花賞G1までの5連勝含め計6回1着となっており(2021年年末時点)
その単勝配当は590円+470円+350円+320円+360円+380円=2,470円が戻ってきたことになるので、
2470÷900=274(%) 結果約3倍弱になったということになる。
単勝回収率は馬券を購入する際に重要な指標として利用されることが多い。



まずは軸となる儲かる馬を予想する事が大切じゃ。
みつからないレースは無理に参加しなくて良いと思うぞ
連帯率:2着以内になった割合
1着ないしは2着となった割合。その昔3連単などがなかった時代は馬連が主流であったため、「馬連の対象となる」=「2着以内」となり、2着以内に入ることを連帯するという言い方が一般的でかつ重要視されていた。
複勝率:3着以内になった割合
1着あるいは2着あるいは3着となった割合。つまり複勝として馬券的中した割合でもあるが、3連単や3連複が人気となっている現在では馬券に絡むことができた割合を示す重要な指標となっている。
複勝回収率:複勝(3着以内)による配当金で回収できた割合
さきほどの単勝回収率と同様で100円を投じ続けた時にどれほど複勝で回収できたのかを表している。
ここで重要なのが、どれぐらいの数字があれば凄いのか?悪いのか?の判断基準を持っておくことになる。
的中率:レース予想が的中した割合
予想家や予想サイトがアピールする数字のひとつだが、
的中率だけをアピールしていたり的中馬券の金額ばかりをアピールしている場合は要注意だ。
的中率は極端な言い方をすれば全通り買えば的中率100%となる。当然それでは儲けられない。
的中率を上げる事を意識せず、如何に回収率を上げる事だけに集中するかが重要なのだが…これが非常に難しい。
回収率:投資した金額に対して回収できた金額の割合
100円の馬券を購入して200円戻ってきた(倍率2倍)場合の回収率は200% (場所によっては200円と表記される)
レース単体でも使われるが、多くの場合全体の収支がどれぐらいかをアピールするために使われる為、
1日通しての結果や1ヵ月や1年単位での総合的な収支を見るために使われる事が多い。
馬券予想力を測る為に最も汎用的に使われているのがこの回収率。
ちなみに1年間通して回収率を120%以上の結果を出せるのであれば、プロ予想師として十分活躍できる。
200%を超える実績をうたっているものもあるが、短期的な結果をアピールしているものばかりだ。
中央競馬だけでも週2日・2~3場所で開催されており、1年通じて約3500レース行われている。
毎週土日1レースづつに絞ってみても年間100レース以上となる。できるだけ100レース以上の実績評価で判断をしたい。
年間通じた回収率にこだわりを持てる者が馬券の勝者になれる。
基本単語:何を重視すべきか?3つで十分
上記で触れたように年間での回収率を如何にしてあげるか?が当面の目標になるが、
そのためには何を重視して判断をするべきなのかを考えてみる。



さまざまな考え方があるし、時代やルールによって取るべき戦略も変更する。ここではKOS研究所の考え方を基にした考えを紹介するぞ
単勝回収率:Step1 単勝で勝つ
予想の第一歩として軸になる馬を考える。その時に勝率ではなく単勝回収率を重視して軸を考える。
理由は儲けられるかどうかが重要だからだ。
単勝でも馬連でも3連単でも儲けられるかどうかの基準は同じ。
[発生確率]×[オッズ]
これに尽きる。
仮に勝率99%という驚異的な馬がいたとしても人気が高すぎてオッズは1.0であれば、期待値は99%であり単勝回収率も99%を超えられない。これでは儲ける事はできない。
馬券を当てる事が目的ではなく、馬券で儲ける事が目的である以上は[勝率]は重要視すべき数字にはならない。
徹底して[単勝回収率]を基準とした軸馬を探す事が重要となる。
複勝率 :Step2 馬連・ワイドで勝つ
次に考えるのは相手になる馬。展開を考えたり様々な予想方法があるが結局は馬券に絡むことができるかどうかが重要となる。軸馬をすでに儲ける事ができる馬を選んでいるので、相手探しをするときは漏れがないように広くおさえたい。
連帯率を利用しても良いが、今後3連単などを見据えた馬券購入を考えているのであればこの時点から複勝率を利用していたほうが効率が良い。
複勝回収率:Step3 3連単・3連複で勝つ
複勝率だけでもよいが3連単などを買い始めると、どうしても購入点数が増えてしまう。そのような時に抑えておきたい馬を見つける上で参考にしたいのが複勝回収率だ。おもわぬ穴馬をみつけられたりするだけでなく、積極的に複勝回収率の高い馬をBOX買いで3連複勝負という方法もある。